イズミ株主総会における動物福祉への質問内容
友人が2023年のイズミ株主総会において、平飼い卵の導入状況と動物福祉に対する企業姿勢について質問しました。
動物福祉取り組み状況、平飼い卵についての質問の要旨
国内外でアニマルウェルフェアへの関心が高まる中、ケージ飼育の問題やケージフリーへの移行が進んでいるにもかかわらず、御社のサステナビリティ指針には、動物福祉やケージフリーに関する具体的な取り組みが示されていないように見えます。
そこで、今後、御社としてアニマルウェルフェアやケージフリー卵の導入について、どのように取り組んでいくのかを教えてください。
イズミの回答の要旨
アニマルウェルフェアについては、食品ロスや調達と並ぶ重要な課題として認識しています。現在は、本格的な取り組みに向けた準備段階であり、今後対応を進めていきたいと考えています。
感想
社長は、ケージ飼育に関する問題について、終始明確な説明を示しませんでしたが、「今後取り組んでいく」との発言を得ることができました。具体策は示されなかったものの、少なくとも課題として認識されていることは確認できたため、今後の対応を継続して注視していきたいと考えています。
また、別の質問者からは「牛乳価格の改善」や「ベジタリアン餃子の要望」についても質問があり、社長は「以前販売したが売れ行きが良くなかった」と回答しました。
考察
2023年時点でのイズミの姿勢は、「問題を認識しているが、方針は決めていない」という段階であったことが、この回答から明確です。「準備段階」「取り組んでいく」という表現にとどまり、具体的な計画や目標、スケジュールは提示されていませんでした。
このことから、この時点では、アニマルウェルフェアが「経営方針」として明確に位置づけられているというよりも、「検討課題のひとつ」として社内で共有されているに過ぎなかった可能性が高いと考えられます。
また、同じ総会で「ベジタリアン餃子は売れなかった」との発言があったことは、企業が当時、消費者ニーズを重視する姿勢が強く、動物福祉や食の多様性といったテーマを、経営戦略として積極的に位置づけていなかったことを示唆しています。
その意味で、イズミにとってアニマルウェルフェアが「理念」や「将来の課題」にとどまっていた時期の記録となります。後年の動きと比較することで、企業姿勢の変化を読み取る起点になります。

