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動物の権利・動物倫理のおすすめ本|日本語で読める必読書リスト

お勧め書籍

私たちは日常の中で、無数の動物と関わりながら生きています。
食卓にのぼる動物、実験に使われる動物、ペットとして暮らす動物、そして野生に生きる動物たち——。

しかし、「動物にはどこまで配慮すべきなのか」「人間は他の動物をどこまで利用してよいのか」という問いについて、きちんと学ぶ機会は意外に多くありません。

このページでは、「動物の権利」「動物倫理」「動物実験」「動物福祉」「野生動物との共生」といったテーマについて、日本語で読める信頼性の高い書籍を厳選しました。
入門書から名著、現場の告発ルポ、心を打つノンフィクション文学まで、幅広い視点から動物問題を考えるためのブックガイドです。

知識として学びたい方にも、社会問題として深く考えたい方にも、
そして、何から読めばいいかわからない方にも——。
このリストが、動物と人間の関係を見つめ直す第一歩になれば幸いです。

目次

🟥 動物実験・告発・科学倫理

1. 動物実験を考える/野上ふさこ
日本でいち早く動物実験の倫理性を問い、代替法・制度・研究者の責任をやさしい言葉で解説した先駆的名著。3R思想の原点を学べる一冊。

2. 新・動物実験を考える/野上ふさこ
生命倫理と環境問題の視点を取り入れ、動物実験を社会構造の中で捉え直す続編。科学と人間の責任関係を考える重要書。

3. 現代の蛮行/ハンス・リューシュ(訳:動物実験の廃止を求める会)
動物実験の実態を豊富な事例で告発する世界的書籍。医学・製薬業界の裏側と「科学」の暴力性を鋭く暴く。

4. なぜサルを殺すのか/デボラ・ブラム(訳:寺西のぶ子)
霊長類実験をめぐる研究者と活動家の衝突を追ったルポルタージュ。倫理の葛藤と人間の矛盾が赤裸々に語られる。

5. 実験犬シロのねがい/井上夕香
実験に使われる犬の視点で描かれる物語。子どもにも読みやすく、命の尊厳と人間の選択の重さを訴える一冊。


🟧 動物の権利・倫理・思想

6. 動物の解放/ピーター・シンガー(訳:戸田清)
「種差別」という概念を提示し、動物利用を倫理的に批判した古典。世界の動物倫理議論の出発点となった名著。

7. 新・動物の解放/ピーター・シンガー(訳:井上太一)
統計や事例を最新化し、畜産・実験・消費行動の問題をより具体的に示す現代版決定書。

8. 動物の権利入門/ゲイリー・L・フランシオン(訳:井上太一)
「動物福祉では不十分」とし、利用そのものの廃止を説くラディカルな入門書。権利論の核心が学べる。

9. 動物の権利・人間の不正/トム・レーガン(訳:井上太一)
すべての動物に「内在的価値」があると論証する哲学書。動物権利論の理論的支柱として必読。

10. 動物倫理の最前線/井上太一
動物倫理を資本主義や差別問題と結びつけ、社会構造そのものに切り込む現代思想入門。

11. 抵抗する動物たち/サラット・コリング(訳:井上太一)
逃走や拒否を「抵抗」と読む革新的理論。動物を受動的存在として見る固定観念を覆す。

12. 動物の権利(1冊でわかる)/デヴィッド・ドゥグラツィア(訳:戸田清)
主要理論を平易にまとめた優れた概説書。学術的理解の出発点として最適。

13. 動物からの倫理学入門/伊勢田哲治
身近な問題から倫理学へ導く名ガイド。動物問題を思考訓練として学べる。

14. はじめての動物倫理学/田上孝一
動物倫理の基礎を平易に解説。高校生や初心者に向いた入門書。

15. 環境と動物の倫理/田上孝一
環境保護と動物福祉の葛藤を理論的に検証。両立の難しさと可能性を示す。


🟨 ビーガニズム・食・産業構造

16. 動物たちの収容所群島/井上太一
畜産・実験・娯楽施設を「収容所」として捉え、構造的動物支配を批判する書。

17. 今日からはじめるビーガン生活/井上太一
日本の生活に即した実践ガイド。具体的で挫折しにくい内容が魅力。

18. ビーガンという生き方/マーク・ホーソーン(訳:井上太一)
ビーガニズムを倫理運動として位置づける思想書。生き方そのものを問う。

19. さよなら肉食/ロアンヌ・ヴァン・フォーシュト(訳:井上太一)
肉をやめた人々の体験から、価値観の転換を丁寧に描く物語的ルポ。

20. 牛乳をめぐる10の神話/エリーズ・ドゥソルニエ(訳:井上太一)
牛乳常識を覆す科学的・倫理的検証書。消費者の思い込みを解体する。

21. 肉食の終わり/ジェイシー・リース(訳:井上太一)
培養肉と代替食の未来を描く先見的書。食のシステム転換を展望する。

22. ファーストフードが世界を食いつくす/エリック・シュローサー(訳:楡井浩一)
食産業の搾取構造を暴き、労働と環境問題の連鎖を描いた調査報道の名作。


🟩 思想・文学における動物観

23.ビジテリアン大祭/宮沢賢治
菜食主義者たちの大祭を舞台に、動物を食べることの是非をめぐる議論を風刺的に描いた短編。
寓話的な形式を通して、食と生命の倫理をめぐる根源的な問いを読者に投げかけ続ける作品です。

24 . 動物のいのち/J.M.クッツェー
講義形式のフィクションを用い、動物実験や畜産をめぐる倫理を「他者の苦しみにどう向き合うか」という根本問題として描き出す一冊。
文学と哲学が交差する構成で、動物をめぐる倫理観を揺さぶる現代的な古典です。

🟥 戦争と動物

25. 犬の消えた日/井上こみち
毛皮のために供出された犬たちを描く物語。戦争が奪った命の重さを痛感する。

26. 犬やねこが消えた/井上こみち
戦時下の動物の悲劇を記録。人々の悲しみと喪失感が静かに胸を打つ。

27. 日本の戦争と動物たち①/汐文社編
戦場に動員された動物の記録。写真と証言が、戦争の現実を語る。

28. 日本の戦争と動物たち②/汐文社編
毛皮・実験・宣伝へと利用された動物を検証。国家の暴力性に迫る。

29. 日本の戦争と動物たち③/汐文社編
動物園の殺処分を克明に記録。非常時に道徳が崩れる瞬間を描く。

30. 動物と戦争/井上太一
戦争の歴史の陰で動員され、犠牲となり、語られずにきた動物たちの存在を掘り起こす研究書。
軍事と動物利用の構造的な結びつきを示し、人間中心の平和観そのものを問い直す視点を提示します。


🟦 日本人と動物の歴史(小宮輝之)

31. 家畜
農業と動物の関係史を描く。

32 獣
野生動物との軋轢の歴史。

33. 鳥
信仰・狩猟・文化的象徴としての鳥。


🟪 野生動物・文学・記録

34. 野生のエルザ/ジョイ・アダムソン(訳:藤原英司)
ライオンとの共生を描いた名作。

35. エルザの子供たち/(訳:藤原英司)
野生で生きる困難と希望。

36. 永遠のエルザ/同
別れと記憶の物語。

37. いとしのピッパ/同
野生動物との交流記録。

38. 野生のエルザ/同
ライオン・エルザの成長の記録

39. イルカのくる浜/辺見栄
観光と野生の境界の記録。

40. ケイコという名のオルカ/辺見栄
シャチ再生の物語。

41. ゾウがすすり泣くとき/ジェフリー・M・マッソン&スーザン・マッカーシー(訳:小梨直)
動物の感情世界を描く名著。


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