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“標準”という名の地獄──あるJA関連養鶏場で記録された内部告発

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JA関連農場内部告発

この動画は、JA関連の養鶏場で内部告発者が撮影したものです。PETAはこの養鶏場で生産された卵が、全農・イオン・キユーピーに出荷されていたと説明しています。

ヘルプアニマルズは、この農場で働いていた元従業員に話を聞くことができました。それによると、この養鶏場には次のような問題があったと言います。


ケージ飼育という構造が作る鶏たちの苦しみ

終生バタリーケージ 

終生バタリーケージ小さなケージに生涯閉じ込められ、巣・止まり木・砂浴び場は一切なく、
1 羽あたりのスペースは 19~22cm 四方程度。鶏たちは本来の行動ができず、「砂浴びの真似事」を繰り返していた。

死体が「見つからない」

多段式ケージ・ウィンドウレスの薄暗い鶏舎・過密飼育などの構造が原因で、腐敗した死体などが日常的に取り残されていた(これは多くの現代型工場養鶏に共通する問題です)。

乱暴な扱い

屠殺場へ鶏を送る出荷作業では、鶏の足や羽を掴んでケージから引きずり出し、出荷カゴに叩きこむ、投げ入れるといった行為が常態化しており、たとえ鶏がそれで骨折しても「ペットフードになるから大丈夫」だと言われた。

治療も安楽死も行われなかった

内臓が飛び出す総排泄腔脱の鶏も、起立不能で餌や水に届かなくなってしまった鶏も、治療されず、殺処分すらされなかった。

「アニマルウェルフェア」という言葉を知らない

アニマルウェルフェアの指針は周知されておらず、従業員らはアニマルウェルフェアと言う言葉も知らなかった。改善を訴えても「社会が変わらなければ難しい」と取り組みをしてもらえなかった。

夏の大量死

鶏舎の気温は7月になると36度、8月初旬には37度に達した。7月になると「最低」気温が連日30度以上を記録することがあり、それは9月の終わりになっても続き、一つの鶏舎で一日に200羽の鶏が死ぬこともあった。

死体の発酵処理が追いつかず、腐敗液が桶に溜まる状況もあった(暑さによる畜舎での畜産動物の大量死亡はこの農場に限らず世界中で発生しています)。

終わりに

内部告発者の話を聞き、一般の感覚では受け入れ難い環境が、畜産の現場では“標準化”されてると改めて感じました。現場従業員への教育、アニマルウェルフェアを努力義務や推奨事項にとどめるのではなく罰則規定を設けることが必要だと感じます。また畜産の現場だけでなく、消費者一人一人が、自分の消費する畜産物の生産過程に関心を持ち、このような状況で生産された卵を拒否することも重要です。

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